不眠症治療薬「スボレキサント」の勉強会を行いました
令和5年8月、福智クリニックにて不眠症治療薬「スボレキサント」の勉強会を行いました。
スボレキサントは、オレキシン受容体拮抗薬に分類される、新しい不眠症治療薬の内の1つです。
オレキシンは、覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質の1つです。オレキシンが自身の受容体(オレキシン受容体)へ作用すると覚醒が維持されるため、オレキシン受容体を阻害することで脳を睡眠の状態にさせることができます。
スボレキサントは依存性が低く、夜中に途中で目が醒めてしまった時に再び眠りやすい、レム睡眠・ノンレム睡眠のバランスを崩すことなく寝つきを良くすることができるという特徴があるそうです。また、筋弛緩作用はないため、服用後に足がふらついて転倒してしまうといったこともおきにくいそうです。
スボレキサント以外にも不眠症に関する治療薬は複数ございますので、睡眠についてお困りのことがありましたら、診察にて医師にご相談ください。