スボレキサント勉強会を行いました。
令和4年3月14日(月)福智クリニックにてWEB勉強会を行いました。
順天堂大学大学院医学研究科 精神・行動科学 先任准教授 臼井千恵先生による不眠症をテーマとした講演でした。
うつ病と不眠症は密接に関連しており、海外で行われた調査ではうつ病患者の84.7%に不眠症状がみられ、うつ病が寛解しても睡眠障害があると再発率が高くなることが報告されています。
その不眠症状には入眠困難(なかなか寝付けない)・早朝覚醒(朝早く目が覚める)・中途覚醒(夜中によく目が覚める)といったタイプがあります。
不眠症の治療にはまず日常生活を見直し、生活習慣を改善することが重要となります。
就寝前のカフェイン・アルコール・喫煙・激しい運動を控える、寝る前にスマホなど明るい光を見ないなど不眠の原因となる生活習慣を見直すことが最優先です。
また必要な睡眠時間は人によって異なるため、日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠をとること、それでも眠れない場合などは専門家に相談することが大切とのことでした。
今回取り上げられた不眠症治療薬"スボレキサント"は睡眠維持効果に優れたお薬と知られ、日本で発売してから約7年になるそうです。
スボレキサント以外にも不眠症に関する治療薬はいくつかありますので、薬や不眠症状のことなどで何か気になる点などございましたら、診察で気軽に医師にご相談ください。