ブレクスピプラゾール勉強会を行いました。
令和3年11月11日、福智クリニックにてブレクスピプラゾールの勉強会をしました。
ブレクスピプラゾールは統合失調症の治療薬で、これまでも1㎎と2㎎の錠剤がありましたが、今月中を目処に口腔内崩壊錠(OD錠)が発売されるそうです。
このOD錠はやや固めで通常の錠剤と同じような見た目や包装をしていますが、口に含んで約15秒で溶けるそうです。崩壊の様子の動画も見せていただきました。どのような味がするのか質問したところ、少し甘味があるとのことでした。
水なしで飲んでも水有りで飲んでも効果に大きな違いは無いそうで、他のお薬と一包化することも可能とのことです。現在ブレクスピプラゾールを服用している患者様で、OD錠に変更したいという方は診察の際に先生に相談していただければと思います。
また、新しく出る剤形の勉強会とともにこれまでのブレクスピプラゾールの使用効果をまとめたものも一緒にお話ししていただきました。統合失調症の中核症状は幻覚・妄想ですが、診療所に通院する統合失調症の方では不安・抑うつを訴えることが多いそうです。
ブレクスピプラゾールを使うことで不安・抑うつの改善効果が出ているということで、診療所に通院する患者様に使用しやすいお薬ではないかという使用経験のある先生のコメントもあったということですので、当院の患者様のお薬の選択肢としても有効かと思います。
現在のお薬で不具合がある、変更を考えたいという方は診察に際に話してみてください。