アセナピンマレイン酸塩の勉強会を行いました。
令和3年6月22日(火)福智クリニックにてアセナピンマレイン酸塩の勉強会を行いました。
アセナピンマレイン酸塩は脳の活動を調節し、様々な症状を改善する統合失調症の治療薬です。舌の下に置くとすみやかに溶け、口の粘膜から吸収されて効果を発揮する舌下錠という剤形のお薬となっています。
体重増加のリスクも少なく、糖尿病があっても内服できるそうです。そのほかにも舌の粘膜から吸収されるため体循環が早く、即効性を感じやすいといった特徴があります。
しかし、服用するときに下記の注意点があります。
- 通常の錠剤のように飲み込まない
- 水に溶けやすいため、濡れた手で触らない
- 飲食やうがいは10分経ってからする
- 他に飲むお薬は先に内服する
アセナピンマレイン酸塩は舌の下に2分置くことで約8割、5分ほどで9割の効果が得られますが、適切に使用しないと服薬効果が得られなくなるため、慣れるまでは服用方法に注意が必要です。
このように、お薬にはそれぞれに特徴があり、その人の症状やライフスタイルに合ったお薬を選んでいくことが大切です。何か気になることがありましたら、いつでも診察などでご相談下さいね。