ボルチオキセチンの勉強会を行いました

令和3年5月18日(火)、福智クリニックにて、うつ病の治療薬であるボルチオキセチンの勉強会を行いました。

うつ病は主な精神障害として知られ、日本でも約300万人いると言われています。

Emotional(気分・感情に関連する症状)・physical(身体症状)・cognitive(認知機能に関連する症状)の3つの側面があり、抑うつ気分・易疲労感・思考力の減退など様々な症状を示すと言われています。

これらの症状は身体的・社会的にはもちろんのこと、学校生活や就業状況にも影響を与える「心理社会的機能の著しい障害」につながると言われており、うつ病の治療においてこれらの多様な症状を改善することが重要となります。

ボルキオキセチンはセロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤に分類され、脳内の神経伝達をスムーズにすることで、抑うつ症状や不安症状にアプローチするお薬となっています。

欧米では2013年より発売されていますが、日本では2019年から取り扱われるようになりました。また、今回取り上げたボルキオキセチン以外にもうつに関する治療薬はいくつかあります。

ライフスタイルや健康状態によって、自分に合った薬を選び、服用を継続すること大切になります。薬のことで何か気になる点などございましたら、気軽に当院にご相談ください。