『トリンテリックス』の勉強会に参加しました。
令和2年1月21日(火)、福智クリニックにて、トリンテリックス錠の勉強会を行いました。
トリンテリックス錠は主にうつ病やうつ状態の治療に用いられる薬剤ですが、セロトニン再取り込み阻害作用によるセロトニン濃度上昇にくわえて、セロトニン受容体調節作用(セロトニン3 受容体、セロトニン7 受容体及びセロトニン1D 受容体のアンタゴニスト作用、セロトニン1B 受容体部分アゴニスト作用、セロトニン1A 受容体アゴニスト作用)による、ノルアドレナリン、ドパミン、アセチルコリン、ヒスタミンの遊離を促進します。
このような作用機序をもつトリンテリックス錠は、「再取り込み阻害薬」「受容体作動薬」といった従来の抗うつ薬よりも、悲しみや緊張、集中困難、気力減退の緩和、睡眠や食欲の改善といった、うつ病による多様な症状に効能があるとのことです。
海外の臨床試験ではその効果が実証されており、日本での普及が期待されているそうです。かくのごとく精神病薬は、世界中で研究の進められている分野であり、次々と新しい良薬が出てきているようです。病状に悩んでおられる方々にとっては、実に頼もしいかぎりなのではないかと思います。
現在たくさんのお薬が医師により処方されていますが、症状を抑えて、より快適な日常生活を送るためには、ご自分に合った薬を選び、服用し続けていくことがとても重要となります。何事か気になることがございましたら、いつでも当医院までご相談ください。